
コラム詳細
体力に自信のある方も、最近、ちょっと運動不足かなと思っている方も、挑戦してみてください。
「新体力テスト」
今の自分の体力や運動能力を測ることができます。小学校や中学校でも行われている「新体力テスト」です。
実は、子どもを対象としたものだけではなく、おとなを対象とした新体力テストもあります。
今の自分の体力を知ることで、運動するきっかけや健康づくりの目安として活用することもできます。
今回、小牧市主催の「新体力テスト」が、パークアリーナ小牧で開催されました。コロナ禍で運動不足も気になるところであり、運動するきっかけづくりとして、まずは自分の体力の現状を知ろうと思い、「新体力テスト」に挑戦しました。
そもそも新体力テストとは、何か?
スポーツ庁ホームページで「新体力テスト」を検索すると、年齢別に、6歳~11歳対象、12歳~19歳対象、20歳~64歳対象、65歳~79歳対象の実施要項が出てきます。
「20歳~64歳対象」のテストでは、①握力、②上体起こし、③長座体前屈、④反復横とび、⑤立ち幅とび、⑥20mシャトルラン(往復持久走)又は急歩(男子1500m、女子1000m)、の6種目が対象となっています。
えっ、これだけと思う方もいるかもしれませんよね。
そうです、小学校では、50m走やボール投げ、中学校では、持久走も行っています。年齢区分によってテスト種目も異なっています。
新体力テストでは、筋力(握力)、筋持久力(上体起こし)、柔軟性(長座体前屈)、敏捷性(反復横とび)、跳躍力(立ち幅とび)、全身持久力(20mシャトルラン)について、現状の体力や運動能力がどの程度あるのかを知ることができます。
測定値を点数化(1点~10点)して、各種目の合計得点から、年齢に応じた5段階(A~E)の評価が出ます。また、「体力年齢」も判定することができます。
ちなみに、20歳~64歳対象の各種目で、最高点の10点をとるには、
<握力> 男子62kg以上、女子39kg以上
<上体起こし> 男子33回以上、女子25回以上
<長座体前屈> 男子61cm以上、女子60cm以上
<反復横とび> 男子60点以上、52点以上
<20mシャトルラン> 男子95回以上、女子62回以上
<立ち幅とび> 男子260cm以上、202cm以上
の測定記録が必要です。

ここからは、新体力テストに挑戦した、筆者(男子)の体験談です。
コロナ禍で運動することを控えていたため、久しぶりに身体を動かしました。
(感染防止対策のため「上体起こし」は取り止めとなり、5種目での体力測定となりました。)
先ずは、立ち幅とびに挑戦!
つま先を踏み切り線にそろえ、両足で前方にジャンプ。
大ジャンプをイメージし挑戦しましたが、体は思うように動いてくれません。
手の振り上げと、体の伸び、両足で跳び上がるタイミングがどうも合いません。記録は、200cm。

次に、握力測定!
右、左、交互に2回測定します。
測定器を、一瞬でギュッと握ります。思うように力が入らず、測定器をみて、えっ、これだけという測定値が・・・。
記録は、左右の平均で38kg。

次に、長座体前屈!
体の柔らかさを測ります。座って壁に背中とお尻をつけ、前にゆっくりと体を曲げて、測定器を押し出します。
測定をサポートしている方から、もうちょっと、もうちょっと、と声を掛けていただき、測定器をグーッとさらに前に押し出すことができ、記録が伸びました。
記録は、55cm。

次に、反復横とび!
1m幅で引かれた3本のラインを20秒間で、サイドステップで、それぞれのラインを通過する回数を測ります。
リズムよく右に、左に、すばやく動く、理想はそうですが・・・。 思うように体は動かず、右に左に一歩一歩確認しながらのサイドステップとなってしまい、スピードが出ません。
記録は、43点。

最後に、20mシャトルラン!
20m幅で引かれた2本のラインを往復した回数を測ります。この種目は、アリーナ全体を使って、参加者全員で一斉に行われました。
一定の間隔でドレミファソラシドの電子音が鳴ります。電子音が鳴り終わる前に、片方のラインに到達しなければいけません。
電子音の間隔は初めゆっくりですが、1分ごとに電子音の間隔が短くなります。つまり、回数を伸ばすほど、引かれたラインの間を速く走らないといけません。
20回を超えたところから、電子音のスピードが気になり出し、意識して走るスピードをあげます。少し呼吸が苦しくなってきましたが、まだまだいけると走り続けます。
30回を超えたところから、身体的にも少しきつくなってきました。
40回を超えたところで、呼吸も苦しくなり、そろそろダメかなと思ったところで、すっぱりとあきらめました、結果、41回で断念しました。
距離にすると、1往復(1回)40mですので、1640m走ったことになります。
一番長く走っていた方は、100回を超えていました。

測定結果の合計得点から出す「総合評価」は、感染防止対策のため、全種目を行っていないため、正しく出すことはできませんが、おそらくA~Eの5段階で、「C」または「D」の総合評価ではないかと。
「新体力テスト」に挑戦してみて、今の自分の体力がどの程度あるのか、また、種目により体力が落ちているところ、弱いところがはっきりとわかりました。
先ずは、自分の今の体力を再確認したところで、無理なくできる運動から始められればと思います。

今回、新体力テストを主催した小牧市文化・スポーツ課の担当の方にお聞きしたところ、このイベントは10年以上前から実施しており、当日は、20歳から64歳までを対象としたテストに26名、65歳以上を対象としたテストに15名の市民の方が参加されたそうです。
また、小牧市の行っている健康づくりの取り組みとして、「小牧市ウォーキングアプリalko(アルコ)」を紹介していただきました。楽しくウォーキングを続けるための機能もついていて、市民の方に健康づくりに活用していただいているそうです。
身近なところに、運動やスポーツ、健康づくりを始めるきっかけとなるものがあります。皆さんのお住まいの市町村のホームページや広報紙などで探してみてください。
まずは、自分の体力にあった運動やスポーツから、ぜひ挑戦してみてください。