コラム詳細
第70回東海四県スポーツ推進委員研究大会愛知大会が開催されました
2023年２月３日（金）、岡崎市にある岡崎中央総合公園武道館において、第70回東海四県スポーツ推進委員研究大会愛知大会が開催されました。その模様についてお伝えします。
関連資料
全国の各市町村には、その地域におけるスポーツを推進するための「スポーツ推進委員」がいます。
スポーツ推進委員とは
スポーツ推進委員は、スポーツ基本法を根拠としています。同法32条において「市町村は、社会的信望があり、スポーツに関する深い関心と理解を有し、職務を行うのに必要な熱意と能力を有する者の中から、スポーツ推進委員を委嘱する」「スポーツの推進のための事業の実施に係る連絡調整並びに住民に対するスポーツの実技の指導その他スポーツに関する指導及び助言を行う」ことが定められています。
愛知県スポーツ推進委員連絡協議会
2022年５月１日現在、愛知県内の54市町村において2,493名のスポーツ推進委員が委嘱されています。数百名のスポーツ推進委員が委嘱されている市町村もあれば、５～６名のみが委嘱されている市町村もありますが、いずれにせよこの委員の皆さんが、県内の各市町村においてスポーツの振興やスポーツ実技の指導に取り組んでいます。
これら県内スポーツ推進委員相互の連絡調整を図り、互いに意見や情報を交換し、研究につとめ、任務の遂行を図ることを目的として愛知県スポーツ推進委員連絡協議会が設置されており、表彰事業や研修事業を実施しています。
第７０回東海四県スポーツ推進委員研究大会は３年ぶりの開催となりました。
東海四県スポーツ推進委員研究大会は、東海四県を持ち回りで開催しており、コロナ禍のため昨年度の岐阜大会はリモートでの開催となり、一昨年度の三重大会は開催されず、今回の一堂に会しての愛知大会は３年ぶりの開催となりました。参加人数は、約1,700名で、コロナ禍以前に比べると少ない参加者ではありましたが、マスクの常時着用、受付前の消毒・検温、マイクの消毒など、可能な限りのコロナ対策を講じた上で実施されました。
目的など
研究大会愛知大会は「スポーツですべての人が生涯輝き、活躍できる地域づくり」ことを主題とし、表彰式、アトラクション、講演、事例発表の４つの項目について実施されました。
表彰式
東海四県からスポーツ推進委員が集まる本研究大会の機会を捉え、長年にわたり体育・スポーツの振興に貢献し、その功績が顕著であった出席委員85名（5団体含む）（東海四県功労者58名、東海四県功労者20年以上3名、団体表彰5団体、中ブロック功労者19名）に対する表彰式が執り行われました。
東海四県スポーツ推進委員連絡協議会会長より、東海四県功労者、東海四県功労者20年以上、団体表彰5団体に対し、また、公益社団法人全国スポーツ推進連合会長より、中ブロック功労者に対し、それぞれの区分の代表者へ表彰状が授与されました。
アトラクション【光ヶ丘女子高等学校ダンス部】
表彰式に引き続き、アトラクションとして、光ヶ丘女子高等学校ダンス部の優美なダンスが披露されました。光ヶ丘女子高等学校ダンス部は、全国のダンス部としては珍しく、モダンダンスをはじめ創作ダンス、ジャズダンス、ヒップホップダンスなど幅広く取り組み、コロナ禍で活動がままならない時期もありましたが、今年度から、地域のイベントに参加することができるようになり、活動の場を広げています。機敏な演技、優美な演技、多岐に渡る素晴らしい演技を披露していただきました。
講演
次に、『新しい自分と生きる」～ひとつひとつ、少しずつ、夢への道のり～』と題し、プロフィギュアスケーターの鈴木明子氏による講演が行われました。
鈴木明子氏は、６歳からスケートを始め、体調を崩しスケートを離れた時もあったそうです。しかし、スケートを続けることが自分の生きる意味であり、希望なんだと決意新たに見事復活され、オリンピックにも出場するなど、諦めずに夢に向かって少しずつでも、進み続けることの大切さを熱く語っていただき、今後のスポーツ推進委員の活動に役立つとても有意義な講演となりました。
事例発表（大口町スポーツ推進委員会・豊明市スポーツ推進委員会・刈谷市スポーツ推進委員協議会）
研究協議では、各地域における現状と問題点を踏まえた上で、今後のスポーツ推進委員が地域を活性化する取組や他団体との連携、新たな取組など、これからのあり方について、熱心に協議、情報交換をしました。
（テーマ）
大口町スポーツ推進委員会
「世代を超えたスポーツのまちづくり」～知る、観る、そしてプレイ「タグラグビー」～
豊明市スポーツ推進委員会
「気軽に楽しめるスポーツ環境を目指して」～コロナ禍でのスポーツ推進活動の在り方～
刈谷市スポーツ推進委員協議会
「一市民一スポーツ」～ニュースポーツ普及への取組み～
