コラム詳細

ありがとう、愛知県体育館!

愛知県体育館外観写真

1 はじめに
 愛知県体育館は、東京オリンピック開催を契機に1964年(昭和39年)10月に開館し、以来、半世紀以上、夏の風物詩である大相撲名古屋場所や名古屋ダイヤモンドドルフィンズのホームアリーナとして使用されるとともに、コンサートやアマチュアスポーツ等の数多くの行事が開催され、県民に親しまれてきました。

2 愛知県体育館の歴史
 愛知県体育館では、数多くのイベントが開催されてきたけど、その中でも代表的なイベントを振り返るよ!

【大相撲名古屋場所】
 毎年7月に開催される大相撲名古屋場所は愛知県体育館で開催される恒例行事で夏の風物詩だったよ。
 1965年に名古屋市金山体育館から愛知県体育館に移って約60年にわたり開催されてきたんだ!
 多くの相撲ファンが集まり、熱気あふれる取り組みが繰り広げられていたよ。

【Bリーグ】
 愛知県体育館は、BリーグB1チームの名古屋ダイヤモンドドルフィンズのホームアリーナとして数多くの試合が開催された場所なんだ!
 2018年には、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとのネーミングライツ契約によって「ドルフィンズアリーナ」の愛称になったことも有名で、多くのファンに愛されてきたよ。
 
【プロレス】
 愛知県体育館は、プロレスの聖地の一つとしても知られているよ。新日本プロレスや全日本プロレスなど、数多くの団体がここで名勝負を繰り広げてきたんだ。この県体育館で多くの名試合が生まれて、ファンにとって忘れられないものとなっているよ。

【体操競技】
 1964年の愛知県体育館開館式で東京オリンピックに出場する体操競技日本代表選手団が演技を披露したんだ!
 また、1970年から中日カップ国際選抜体操競技大会が毎年開催され世界トップレベルの演技が披露されており、長年深い関わりがあることで知られているよ。

【その他】
 スポーツイベントだけでなく、全国大会や地域大会、スポーツ教室など多種多様な利用をされてきたことで、地域社会への貢献を果たすとともに、多くの利用者に親しまれていたんだ!

3 「ピンポン外交」発祥の地
(1)経緯
 1971年春、愛知県体育館で開催された「第31回世界卓球選手権大会」は、アメリカと中国の選手団の交流をきっかけに、20年以上途絶えていた米中関係の改善、日中国交正常化へとつながった歴史的な出来事なんだ。
(2)ピンポン外交モニュメント
 ピンポン外交の舞台となった愛知県体育館の西側の壁には、ピンポン外交記念モニュメントが設置されているよ。
 この記念モニュメントが「未来の友好平和の礎」になってほしいという願いが込められていて、日本、アメリカ、中国の国旗をモチーフにした「ピンポン玉」は、国と国との間で対話が弾む様子を願う気持ちが表現されているよ。

ピンポン外交モニュメント

4「IGアリーナ」へ県体育館の歴史をつなぐ
 1964年に開場して約60年、愛知県のスポーツ振興や文化向上に貢献をしてきた愛知県体育館は老朽化が進んだこと等の理由から役割を終えることになったんだ。
 愛知県体育館の歴史を引き継ぐIGアリーナは、世界トップレベルのグローバルアリーナとして今注目を集めているよ!
 2025年7月13日には、大相撲名古屋場所をこけら落としとしてグランドオープンしたんだ。
 新しいIGアリーナで開催される大相撲名古屋場所や名古屋ダイヤモンドドルフィンズのホームゲーム、その他のスポーツ大会やエンターテインメントを多くの人に体感してほしいよ。

IGアリーナ外観写真

関連資料


5 ありがとう、愛知県体育館!
 2025年6月30日に一般利用を終了した愛知県体育館。7月以降はアマチュアスポーツ及び学校行事等で継続して利用され、2026年の愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会でも活用が予定されています。
 愛知県体育館としての役割は、新たな時代を築き上げるIGアリーナに引き継ぎましたが、長年にわたり多くの人々に愛されてきた県体育館の歴史と功績は、これからも語り継がれ、皆さんの記憶に残り続けるよう願っています。


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